昔はよく見た乳母車を押しながら歩くおばあちゃん。。
これは、多くの方が、転ばない様に、杖代わりにしていると思っているでしょう?
でも違うんです。
実は、背中が曲がってしまって、重心が後ろにいってしまっているから、もう、前に歩きにくいんです。。前に重心が移動できないんです。
骨盤が後屈して動かないですから、足が前に出ないのです。。
僕が最近、正しい歩き方として、前重心。。という言葉を使います。。
ウオーキングをしている人を見ると、大半の人が後ろ重心で歩いているんです。。
手を大きく振り、お尻を引いて、くの字で歩いています。。
大股で歩きますが、膝は伸びたまま着地している。。
あの歩き方を続けるという事は、おばあちゃんの歩き方にわざわざ近づけているという事です。。
さあ。では、前重心で歩くとは、正しい歩き方とは、このおばあちゃんの様に、身体の前面、下腹に重心を持ってくる。。
おばあちゃんの場合、もう乳母車を使ってでしか、前重心になれない。。
だから、乳母車にもたれかかる様に、前重心にしているのです。。
実際、乳母車があると、重心が下腹に来ますから、股関節が可動域が増える。。膝も足首も可動域が増えて、歩きやすく感じてるはずです。
腰を引いた歩き方では、重心の位置が後ろすぎて、その重心を前に移動させるには、手を大きく振る反動で、ちょうど、沼にハマった足を抜く時の様に、反動で後ろ足を前に持っていこうとする溜め、捻り運動が入ってしまうんです。
当然後ろ足で、蹴らないと、後ろ足が前に出てこないし、体を前に進めていけません。。
その無理な地面を蹴る動作が、足指を捻る事になり、外反母趾になるんです。
正しい歩き方、。前重心歩きは、乳母車を必要とせず、前重心で歩ける様になる事です。。
赤ちゃんでさえ前重心で歩いているのです。
本能は前重心です。。
本能の歩き方をすれば、身体を壊すこともないし、歩けば歩く程に、元気になっていくんです。
前重心歩き。。
最近、お客さんに1番わかりやすい。。と評判なのが、一歩目を、後ろから、台風の風に押された様に歩き出す。。
ちょっと駆け足みたいになるが、その前重心のまま、膝を柔らかく曲げたまま、踵着地で歩く様にスピードを落として行ってください。。
下腹に重心が落ちて、胸が開き、とても歩き易く感じるはずです。。
手も振らないで歩ける事がわかるでしょう?
昔の人は、こうやって 歩いていたから、腰に刀を挿して歩けたのです。
むしろ、刀を挿すと、歩き方が分かるかもしれんですね。
これは乳母車効果です。
おばあちゃんは乳母車でそれをやっているんです。