写真は、野口整体術創始者の、野口晴哉氏の整体施術風景です。。
これをスクワットの型とすれば。。
私達が、スクワットだと思っている、お尻を突き出し、膝は爪先より前に出さない。。胸を張る。。
この三つの説明が、いかに人体の法則を履き違えているかわかるのです。
僕の様な仕事をしていると、姿勢や動きを見るだけで、見えない物が見えるので。。
一見綺麗な姿勢に見えるヨガ🧘のポーズも。スクワットも、何処に力が入っていて不自然なことをしているなあー。。と言う事が分かるのです。。感じるのです。。
例えば、ネットでスクワット。。と検索して出てくる画像。。
一見美しい形に見えるが、僕には、不自然さが見えてしまうのです。。
そのあとで、この野口晴哉さんの型を見た時、なんて自然なんでしょう。。
美しいんでしょう。。
見てください。。
何処にも力が入っていない、。
このまま寝れるんじゃないですか?
ただ、身体の中心には、芯が通っている。。
骨でスクワットしてるんです。筋で立っているんです。。
全身が一つにまとまっていています。。股関節ジョイントが作動しています。
皆さん分かりますか?
スクワットも、四股もそうですけど。。
手ごたえがある方が、鍛えられてると、わざわざ手応えのあるやり方、、筋肉がピクピクするやり方が効いている。。筋トレもそうです。。
それが現代のスクワットです。。
それは、股関節ジョイントが働いていないからしんどい😓。。手ごたえ満載なのです。
でも、手ごたえがあるという事は、意識される場所が在るという事。。
それは言い換えれば、無心でない場所が在る。。
無心で繋がっていない場所が在る、。身体が、無心体と意識体とで分離してバラバラであるという事です。。呼吸もバラバラです。。
つまり胸式呼吸になります。。
本当に正しい姿勢、動きは意識されないはずです。
無心でつながり、無心の呼吸で繋がっている訳ですから。。
これが腹式呼吸、背骨呼吸です。
手ごたえのある姿勢、動きを見ると、こちらも同じ場所が緊張するんです。。
だから、ネット上のヨガの写真、スクワットの写真。。見てるこちらが緊張して呼吸が浅くなるから見たくないんです。。
この野口晴哉さんの型を見てください。。
スーっと力が抜けて、呼吸が深くなります。。
ずっと見てられる。。絵画🖼️の如くです。。
別に僕は野口晴哉マニアではありません。。
ファンでもない。。ただ野口晴哉氏の残した、野口整体術を、仏教の経典の一つとして学んでいるだけです。。
それでも野口晴哉氏の型は美しい。。
スクワットは足腰を鍛えるメソッドと考える事がそもそもの間違い。。
鍛えるとは手ごたえです。。手ごたえは分離を促すのです。
鍛えるメソッドと考えるから。。筋肉がピクピクする様な、手ごたえが在るやり方の方が、効いていて正しいと、錯覚してしまうんです。。
人生も同様です。。
波に🌊乗るのが一番楽なのに。。快適なのに。。
手ごたえがないからと、流水プール🏊をわざわざ逆に泳ぐ筋肉の手ごたえが、やった感があり、高揚して幸福だと勘違いする。。
ずっと逆流に逆らうのは無理だから。。目標を持ち、達成という終わりを作っているのです。
目標とは人生を有限に区切る物でもあるんです。。
僕がいつも言う、。努力ではなく、脱力する事。。
言い換えれば、手ごたえを求めて抵抗するのをやめて、自然を受け入れる。。自然の波に乗ると言う事。。波に乗れば目標と言う、張り合いも、終わりも作る必要が無い。。
無限♾️の命に乗れるのです。
僕がいつも、俺は目標は持たない。。という理由です。
野口晴哉氏のこの型は、脱力の型です。。
身体の何処にも抵抗が無い。。手ごたえがない。。
自然の摂理に抵抗している場所がないんです。。
だから自然と同化して美しい。。
自然の力を使えるんです。。それが他力です。。野口晴哉さんのだって他力で生かされているんです。
野口さんも生前、「生の力を使うな!」。。と、言っていたそうです。。
生の力とは、自力であり、他力を使えという事です。深いでしょう?
野口整体は、僕の中では仏教なんです。
スクワットや四股は、足腰を鍛えるメソッドではありません。。
腸腰筋(股関節筋)を使って、上半身と下半身を繋げるメソッドです。
繋がれば、無駄に太い筋肉は要らないのです。。
筋肉を鍛えて太くしても、股関節の使い方が悪いと、上半身と下半身がバラバラになり、力が出ない。。
先日、当院の常連の奥さんの旦那さんが、筋トレ好きでムキムキ💪。。
会社の文化祭で、腕相撲大会に出たそうです。。
その大会で、自分より痩せた人に負けてる動画を見せてもらいました。。
奥さんが呆れて見せてくれたんです。。
俺「見て。。上半身と下半身がバラバラでしょう? 腕💪だけでやってるやん。。こっちの痩せてる人は、脚の力を腕に伝えてるんだよ。。だから強いの!」
僕は言いたいんです。。
筋肉鍛えてる時間があるなら、股関節で上半身と下半身を繋げるメソッドをやれと。。
僕が教える体操は全てそうです。。
日本人の歩き方も同様。。
股関節メソッドです。
この野口晴哉氏の型も、股関節でしゃがんでいます。。
だから.無駄に筋肉使ってないんです。。
だから手ごたえがない、。力みがない。。
なのに力強いんです。
現代式スクワットは、僕はやらない方が良いと思っています。。
現代式スクワットは、結局反り腰を創り出すメソッドです。。
あの形のまま、立ち上がれば、反り腰でしょう?
反り腰の人は、お尻を突き出し、胸を張りすぎている。。
つまり股関節で上半身と下半身が繋がっていないんです。。
腰と太ももでスクワットしてるんです。
だから膝を壊す。。
だから余計な筋肉を使う。。
太ももの筋肉を使いすぎる。。だから太ももが太くなる。。
お尻を突き出し過ぎて、お尻が大きくなる。。
膝が内旋して、足首が外旋する事で、足指にも異常が出てくる。。
下の写真。。。しんどそう。。
これは死に体です。。
死に体とは、居着いている姿です。。
剣術では、斬られてしまう姿勢です。
この格好で、斬りつけられたらすぐ動けますか?
姿勢とは、静止体ではないんです。。
動いている途中の姿であり、いつでもすぐ動ける姿なんです。