心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

無心ウオーキング

健康の為にウオーキングしてる方。。今多いですね。

ウオーキングが何故いいか? と聞かれると、全身運動だから。。という方が多いと思います。。

ちょっと専門的に話します。

 

僕たち整体師にとってウオーキングが何故いいか?  というと、無心リセットボタンが作動するからです。。

無心リセットボタンは何処にあるかというと、腰椎の一番下、5番です。

骨盤のすぐ上です。仙骨の上です。

腰椎の5番は、無心の骨とも言われており、この骨が弾力を持って呼吸と共に、よく動く人は、無心に近く、無心に近いということは、無心で動く自律神経の動きもいい。。ということです。つまり元気な人はこの骨の動きがいい。。自律神経で動く呼吸を深くする事でもあります。

整体でも結局は、この骨の動きをよくする事が目的です。

あとは無心が勝手にやります。

現代人は、頭、神経、情報疲れで、意識的な行動、思考、仕事に溢れ、無心でいられない。。つまり無心の骨。。5番が動かなくなる。。自律神経が動かなくなる。。鬱になる。。病気になるです。。

 

歩く事により、足の裏側の筋肉。。ハムストリングが、伸びたり縮んだりします。。

その動きによって腰椎の5番は動きを取り戻します。。

つまり、無心を取り戻すのです。。

これが、煮詰まった時、イライラした時、悲しい時に、歩きに行きたくなる本能的理由です。。

歩くと不思議と、怒りが収まって、自分が悪かった事に気付いたり、悲しいことに、踏ん切りが付いたり、凝り固まった思考が、また動き出したりします。。

 

寝てる時が一番無心ですね? つまり寝れば治る事が多い様に、無心が一番治癒力が働く。。

ですから、今回何がお話ししたいかと言うと、せっかくのウオーキング。。意識的に歩き過ぎては逆効果ですよ。と言う事です。。

1万歩とか、目標を持った時点で、もう無心ではありません。。大きく手を振る事を意識する。。無心じゃありません。。大股で歩く事を意識する。。無心じゃありません。。ウオーキングは、目標を決めずに歩く事そのものを楽しむ。。

これが無心です。。ゆっくりお花を見ながら、鳥の声を聴きながら、歩くのです。

歩く歩数、歩き方、距離に、意識があっては、歩く事を楽しめません。。

ただ歩く。。これが無心の歩き方です。。気持ちよく、楽しく歩く。。

楽しくなくなったらやめればいいのです。

全身運動のウオーキングと、無心リセットのウオーキングは別にするのもいいでしょう。

当院のお客さんにも、歩く事が楽しくてしょうがないと言う方がいます。。

気持ちよくてしょうがないのだそうです。。これは歩く事をそのものを楽しんでいる。。無心のウオーキングです。

何かの為に歩くのは無心ではないのです。。楽しいから歩くのは無心です。。

人が歩きたくなるのは無心になりたいからです。。

歩く事を健康の為の手段にしては、無心リセットができないのです。

 

無心を動かす。。には、コンクリートの様な平な場所ではなく、少し凸凹した土の上や、田んぼのあぜ道の様な、バランス感覚が必要な場所を歩いた方がいい。。

 

何故かというと、バランス感覚とは無心の感覚です。。無心の感覚を動かして、無心に動く筋肉を動かす。。と、さらに無心が動き始めます。。

人間は本来無心なのです。。それを日常生活の中でどうしても意識的にやらなくてはいけない時間帯が多い。。それのリセットとして、無心というハウスに戻りたい本能で歩きに行きたくなる。。

これはお年寄りの徘徊もそうです。歩きに行きたくなる。。無心になりたくて。。

平な所を歩く時は、意識的に動かせる筋肉だけで歩けますが、凸凹の所は、無心のバランス感覚でしか動かせない筋肉が動くのです。。

お年寄りが、膝が痛くなったり、猫背になる理由は、無心に動くバランス感覚。。そして筋肉が動かなくなるからです。。

姿勢を保つ筋肉は、無心の筋肉ですから。。

60歳ぐらいからは、下が土でアースが効く場所を、目的なく、楽しく歩く。。これです。これをやっとけば、歳をとっても、いい姿勢のままです。。

 また、健康の為に、健康の為にと、健康オタクになっている事も、本当は良くない。。

無心に近ければ近いほど、本来の機能が働く様に設計されている。。

為にという思考は意識的なんです。。難しい所ですが。。。

伝説の整体師も言っていました。

健康の為に何かやってる人は健康じゃない。。と。

手厳しい言葉ですが、本来は、あるままに生きる事が、一番の元気の源だという事です。

あるがままでない事に向かい合わずに、健康法ばかりに目が行ってしまうのです。。

あるがままに気付いた分だけ、無心が拡がるんです。元気が拡がるんです。