心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

インナーマッスルの誤解

筋肉にはインナーマッスルと、アウターマッスルがある。。というのはご存知の方が多いと思いますが、その働きの違いをよく分からず、無闇に鍛えようとする人が多い。。

男の人に多いですが。。

 

インナーマッスルとは、呼吸筋であると同時に、無心で動く、重力に無意識に働きバランスを取る筋肉で、小さく、細かい動きができる。。そして、関節を安定させる働きです。。

 

よく肩を回すとゴリゴリ、ポキポキ鳴る人は、インナーマッスルが、正しく動いていないのです。。

それは重心の位置が正しくない事から、起こります。。

 

関節が正しく、動くには、重心の位置が、地球の中心に突き刺さる感じでないと、無心になれない。。

無心になれなきゃ、呼吸に従い、無心に動く事ができないのです。

無心の呼吸力によってしか、複雑な作業を、重心を保ちながら動くことは不可能です。

 

インナーマッスルは、鍛えるものではなく、重心の位置を整えていけば、勝手に呼吸が深くなり、呼吸と共に、伸びたり、縮んだりする様になるので、それが無心の筋トレになっているんです。。筋トレなしでも、重心の位置が正しく、呼吸が深ければインナーマッスルは、太くなります。。

当院で、整体を受けると、見た目痩せるけど、体重が増えるのは、インナーマッスルが大きくなるからです。

 

皆さんの多くは、外側の大きな筋肉、アウターマッスルを大きく鍛える事で、若さを取り戻そうとします。。

アウターマッスルの働きは、大きく、強い力や、瞬発力を産む物です。。

呼吸と関係なく、意識的にうごかせるものですから、筋トレで鍛えやすく、結果が出やすい。。

だから、男の人は、

やたら筋トレをする。。

 

でもよく考えてみてください。。

パワーショベル働き、すごい力で土を掘りますが、それができる前提として、重心バランスが安定してる事があります。。

パワーショベルの後ろには、重りがついているのです。

あれは重りです。

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この重りを、現場の状況、土の硬さ、重さの合わせて、交換するのです。。

だからひっくり返る事もなく、強い力で土を掘れるのです。。

 

この、カウンター機能を無心で行えるのが、インナーマッスルです。。

インナーマッスルは、鍛えるものではなくて、機能させるものです。。

どんな体勢でも、重心を安定させ、関節を安定させて、呼吸を安定させる様に機能させる事。。その前提があって、力を出さないと、身体は壊れてしまうのです。

そこには筋トレは要らないのです。

 

太極拳の様な、ゆっくりバランスが必要な運動をするのが一番です。。

 

無闇にアウターマッスルを鍛えてるひとは、大概、片足で立たせると、グラグラして立てません。。

これは、アウターマッスルに頼る身体を創ってしまい、関節が、安定せず、重心が安定しないのです。不器用な身体です。

 

未開発国の民族は、ガリガリなのに、重たいものを頭の上に乗せて運んだりできます。。

あれは、インナーマッスルが、機能しているからです。。

 

歳をとると言うことは、インナーマッスルで、動けるようになることです。

関節がゴリゴリ、ポキポキなる人は、重心の位置をが悪く、インナーマッスルが正しく動かないから、うごかす時に、軽い亜脱臼を起こすのです。

 

アウターマッスルを鍛えすぎて、その筋肉で関節を動かす癖の身体も、強い筋肉に、引っ張られすぎて、亜脱臼するのです。

 

関節が痛ければ、むしろ筋トレをやめて、土のうえを、歩いて、インナーマッスルを機能させる事です。

 

バランスが必要な運動は、インナーマッスルを、無心で使います、無心が動けば、呼吸が深くなる。。代謝が上がる。。痩せるのです。

 

片足で立てないひと。。筋トレをやめてください。。

パワーショベルだったら、ひっくり返って大事故ですよ! 

重心の安定。。それを保証するインナーマッスルが大事です。