心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

動けるバランス、動かないバランス

バランスが良い身体とは?

私達は動物です。

動物であるという事は、身体の良いバランスとは、いつでも動き出せるバランスであるという事です。

野生の動物は、リラックスして草を食べていても、物音がすると、すごいスピードで逃げ出します。

金魚鉢の金魚も、水槽を叩くと、すごいスピードで向きを変えます。。

野生の動物は、リラックス状態でも、常に動き出せるバランスでいるのです。

 

20代で整体の勉強を始め、最初についた先生が、武術の先生でもあり、授業のいっかんに、

武術がありました。

 

それで、準備体操はするな、。というのです。

ライオンが準備🦁体操するか?。。と。

 

先生が言いたい事は、準備体操しないと、身体が動き出さない様な、普段の身体のバランスでいる事が間違いなんだという事。。

本当に良い姿勢、。良い動きをしている人は、それ自体が準備体操になっている。。

だから予期せぬ出来事に、準備体操無しで動き出せるのです。

動物がそうである様にね。。

準備体操しなくても、いきなり殴りかかって来た相手に、無心で対処できる。。

それが真の武術であるというのです。真のバランスだと。

 

車🚗もそうですね!

車は走る為の物でしょ?

つまり、止まりやすく、動きやすいバランスで作られているんです。

タンスの様に、地震でも動かないのが良い。。というものとは違うんです。

むしろタンスは、いざ、動かそうとすると動かないですよね。。

引っ越しの時大変です。

冷蔵庫もそうです。

動かない、動きにくいバランスなんです。

 

車は、サイドブレーキを外して、ドライブに入れただけで動き出すでしょう?

これがいつでも動き出せるバランスです。

 

これが動物にとって正しいバランスです。

静止している様でも静止していない。。

そういう立ち方が正しいのです。

武術の姿勢は全てそうです。

居合い抜きもそうです。

座っていても、相手が切り込んできても、それより早く切れる。。その座り方です。

座頭市がそうです。

ヨガ🧘‍♂️の世界では、勘違いされている部分があります。

 

木立のポーズとか、このポーズから、ドッチボール投げつけられたらよけれますか?

そのボールが刀だったら死んでる訳です。

 

これはタンスの様に。。大木の様に動かないバランスを作ってしまうんです。

武術では、片足を上げたら動き出すバランスです。

それが正解なんです。

ドッチボールが飛んできて、避ける為に片足を上げたら居ついて動けなくなった。。

そしたらそこに、もう一度、ドッチボールを投げつける事ができます。

動物は、片足を上げたら、移動できるバランスが正解です。

これが武術では、そこに居なければ良い。。そこの居なければ攻撃できなでしょ?

そう考えるのです。

 

体幹を鍛えると言いますが、あれも僕に言わせれば、動かないタンスの様な体を作る事になる。。

鍛えるという発想や、ストレッチをする。。という発想は、動かない体を作ります。

そうではなくて、鍛えるでも、ストレッチするでもない。。

 

機能する身体。。動き出せる身体。。繋がる身体。。反射する身体が大事なんです。

座禅も同様で。。錘の様な動かない姿勢が良いと勘違いされている。

座禅でさえ、いつでも動き出せる座禅でないと、正しい座禅でないのです。

座っている様で座っていない。。

座禅している人に、ドッチボールを投げつけて、当たるならそれは座禅ではない。。

真の坐禅とは、こちらがドッチボールを投げつけようと思った瞬間に、目を開けて、こちらを見て、制止させてしまう。。

または、無心で立ち上がり、移動した所にドッチボールが通過する。。

そういう境地こそ、真の座禅です。。

宇宙の中心に座している証拠です。宇宙の調和の中に座る。。それが座禅であり、本来のヨガなんです。

ヨガをやる人は、綺麗なポーズの錘にならないようにね。

木立のポーズで、ずっと立ってられるのがバランスがいいんじゃない。。

このポーズからでもすぐ動き出せるバランスなのかどうか?

それが重要です。